子どもが交通事故に遭ったら
2025/07/07
交通事故に遭うと、大人でも大変な精神的な苦痛を受けるものです。小さなお子さんの苦痛は、その何倍もの負担があると思います。。
子どもの場合、回復も早く、若いがために無理が効くという側面もあります。
ただ、親としては安心せずに、事故にあったらすぐに医師の診察を受けて、お子さんの体
調を第一優先にしましょう。
以下では、お子さんの交通事故の示談交渉の場面をご説明します。
1 慰謝料について
基本的には、大人と変わりません。
精神的苦痛は、大人も子供も変わらないからです。もっとも、不幸にも、事故で亡くなってしまった場合の死亡慰謝料は、一家を支えていた大人よりは、低額になってしまう可能性があります。
2 逸失利益について
子どもに後遺障害が残った場合はどうなるでしょうか。その時点は、子どもは、働いているわけではなく、収入はありません。しかし、将来働いて収入を得られる可能性が高いので、逸失利益が認められます。
子どもの場合には、現時点での収入はありませんので、ある意味では、フィクションが入ります。具体的には、厚生労働省が定めている平均賃金を使います。より正確には、賃金センサスの産業計・企業規模計・学歴計・全年齢平均賃金を使います。産業計・企業規模計・学歴計というのは、産業・企業規模・学歴を問わない平均ということです。小さな子どもの場合は、将来どういった職業に就くのか未定のため、すべての平均値を使うことになります。
性別についてはどうなるでしょうか。男児の場合は、男性のものを用いますが、女子の場合、男女計の平均賃金を使って基礎収入を算定します。男女差を考慮してのことです。
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