逸失利益とは②
2025/07/13
逸失利益の基本的な計算式が以下の通りであることは、前回お知らせしました。
「一年あたりの基礎収入」×「労働能力喪失率」×「労働能力喪失期間に対するライプニッツ係数」
ひとつずつ見ていきます。
今回は、一年あたりの基礎収入を見ます。
①サラリーマンなどの給与所得者
給与明細や源泉徴収票が基準となります。本給だけではなく、手当てや賞与も含まれます。
②自営業者・個人事業主
確定申告書が基準となります。収入が確定申告書と異なる場合は、領収書や帳簿などで証明する必要があります。
③家事従事者(主婦・主夫)
厚生労働省で毎年発表している賃金センサスの女子労働者の全年齢平均賃金が基準となります。
兼業主婦やでパートタイマーや内職をしている方の場合はどうなるでしょうか。
実務的には、実収入と賃金センサスによる女子労働者の全年齢平均賃金の、いずれか高い方が基準となります。
④幼児・未就労の学生、失業者
家事従事者と同様に、センサスを利用します。男女別全年齢平均賃金額が基準となります。
男児の場合は、男性の、女児の場合には、男女を合わせた全労働者のものを利用します。
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